血って鉄の味がすんだぜ

【久々歌詞考察】栞 Radio Bestsellers 歌詞 考察 思ったこと

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久々に「いいな」と感じる曲があったので、考察や思ったことを簡単に書き留めておきたいな、と。昔書いてた記事は軒並み著作権で引っかかったようですので今回は注意してお届けしたい…。笑
あくまで曲の中身について書いていきたいので、クリープの世界観氏やあいみょん氏など、豪華な歌手陣についてはこちらから補足しておいていただけると幸いです。
 
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前提として春(4月)に発売されている楽曲ということもあり、出会いと別れが同時に訪れるこの季節を題材にしています。
また、少し昔の物語を思い出している状況であることも頭に入れておくとすんなりいくかもしれません。
 
歌い出しの
途中でやめた本の中に挟んだままだった
空気を読むことに忙しくて今まで忘れてたよ
-栞/Radio Bestsellers

 主人公(おそらく男の子)人の入れ替わりが数多くある季節/環境の変化に対応することに追われてしまい、本に挟んでいた栞を忘れてしまっていた、という様子が浮かびます。

ここで言う"本"とは彼と彼女の物語。「途中でやめた」という表現から既に別れを迎えた二人と推測できますが、「今まで忘れてたよ」という言葉から今よりも少し前、過去の物語なのだとわかります。
"栞"というワードは出ないものの、「本の中に挟んだままだった」という形容から"栞"のことを指しているのでしょう。
 
続く
句読点のない君の嘘はとても可愛かった
後前逆の優しさは少しだけホントだった
 -栞/Radio Bestsellers

 では、シーンががらっと変わりますが、冒頭と同じく主人公の彼女を見た彼側からの視点で歌っています。「句読点のない」という表現は"一息で"、"一気に"という様子が浮かび、もう少し噛み砕くと"誰が見ても明らかな嘘"あるいは"本心ではない嘘"といったところでしょう。そしてその本心に気づいていた彼はその様子を愛おしく感じています。

「後前逆の優しさは少しだけホントだった」は、ぎこちない彼女なりの優しさが二人の別れを選択したことだと推測します。学生から社会人なのか、高校から大学なのか、いずれにせよ環境の変化をきっかけに離れ離れになることを思い、"後前逆(本心ではない)の言葉に現れるホントの優しさ"を感じたのでしょう。
 
簡単なあらすじなんかにまとまってたまるか
途中から読んでも意味不明な二人の話
 -栞/Radio Bestsellers

 もう終わってしまった二人の物語ですが、二人にとっては特別なものでした。つまり二人にしかわからないもの。その特別で大切な物語を"簡単なあらすじ"で纏めることは難く、始めからしっかり読み返さなければ支離滅裂な"意味不明な二人の話"になります。

この詞から感じるのは、今でも彼はその物語を大切に思っているということ。"意味不明な"と形容しているのは"誰かに侵して欲しくない、ずっと大切にしていたい"という気持ちの裏返しなのでしょう。ぶっきらぼうな言葉で言うところにも彼のホントの気持ちが見えます。冒頭の歌い出しで"今まで忘れてたよ"とあるのは、当時の彼にとっては辛い別れだったから。少し時間がたって綺麗な思い出として振り返ることができるようになったからこそ、"意味不明な"と言うことができています。
 
桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよごめんね
「新しい街に行っても元気でね」
 -栞/Radio Bestsellers

 桜が散るのは季節の終わりや別れを連想させますが、美しく目に映るのもまた、散り際です。散る桜の花びらと当時伝えたかった言葉たちを重ねて"綺麗"と纏めています。「言葉」でなく「文字」としているのは、「言葉」としてまとまっていた桜が散っていくことで「文字」に、花びらに別れていくから。

無数の花びらたちと共に、本当に伝えたかった"今ならまだやり直せるよ"という言葉も散っていっていく。
"嘘だよごめんね"は彼が心の中で呟いた言葉でしょう。そして口から溢れたのは"新しい街に行っても元気でね"という言葉でした。本心と真逆とも取れるこの言葉は、精一杯の強がり。この言葉からありきたりですが、環境の変化から彼女が別れを切り出していたことがわかります。人の心なんて見えないし、口をついて出た言葉からしか「ホントの気持ち」なんて汲めません。自ら選んだ言葉だけど、最も気持ちと遠い言葉。
 
 
桜散る桜散る お別れの時間が来て
「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」
うつむいているくらいがちょうどいい
地面に咲いてる
 -栞/Radio Bestsellers

 この詞は彼と彼女どちらの想いとも取れますが、これまでの流れから考えると彼の想いでしょう。”お別れの時間”という詞から駅のホームや発車ベルなんかが連想されました。かぎかっこで囲われてはいますが、きっと口にはしていないであろう言葉なのも、読み取れます。

別れを惜しむ様々な言葉が口から漏れそうになるのを堪えながら、彼女の姿を目に焼き付けるくらいならきっと「うつむいてるくらい」がちょうどよかった。その目線の先には、散った桜の花びらが地面を桜色に染め上げていたのでしょう。散る様を「綺麗」と感じる人は多いと思いますが、散ったあとの花びらの美しさに気づける人は多くない。
 
 
 
 
 
ありがちで退屈などこにでもある続きが
開いたら落ちてひらひらと風に舞う
迷っても 止まっても いつも今を教えてくれた栞
 -栞/Radio Bestsellers

 少し飛んで2番のサビですが、ここでの”ありがちで退屈などこにでもある続き”は彼が思い描いていた二人の未来だったのでしょう。終わりを迎えたことで、その未来が風に待っていく。

これまでの曲の中では「本心」のような意味合いで”栞”が詞の中にありましたが、ここでの”栞”は彼女のことを指しているように思いました。または彼女への想い。自分の人生や二人の未来、それらを考える中で迷ったり、立ち止まったりしても、大切なことに気づかせてくれたのはいつも、彼女だったのでしょう。
 
ありがちで退屈などこにでもある続きが
終わってからわかってももう遅いのにな
 -栞/Radio Bestsellers

 彼女との別れを経て”ありがちで退屈などこにでもある続き”だと思っていた日々が、いかにかけがえのないものだったのか気づきます。ただ、そのことに今更気づいても彼女との関係を修復するには至りません。人は自分がいかに恵まれているか、幸せなのかに気づかないことのほうが多いといいます。ありがちなことも、退屈なことも、どこにでもありそうな日々も、本当はどこにもない唯一無二のもの。

 
曲全体を通して、浮かんだイメージ、ワードとしては
  • 甘酸っぱさ
  • 別れと出会い
でした。
 
 
 

 

kenken726は…

二人の物語の終わりと桜が散ることを重ねて
そしてその散った桜が地面でもまた花を咲かせている
終わりと始まりが隣り合った存在であることにも
気づかせてくれる名曲だと思います
さすが世界観氏
 

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