読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「マイ・インターン」を見て思ったこと、考えたこと ネタバレ あらすじ

f:id:kenken726:20151109173043j:plain

 

ようやく

見てきました。たまたま休みだったので珍しく彼女が見たいと言っていた「マイ・インターン」テレビCMでも満足度がかなり高いようでしたし、周りで見に行った人からの感想も良いものばかりだったので心配はしていませんでしたが、予想よりもかなり良かった。アクション映画ではないので、必ず劇場でとはいいませんが、何らかの形で是非1度見て頂きたい作品。おすすめです。以下、あらすじ/感想/ネタバレ含みます。

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

あらすじ

 

仕事もプライベートにも人生最大の試練がー
救ってくれたのは、70歳の"新人(インターン)"

華やかなファッション業界で成功し、結婚してプライベートも充実、現代女性の理想の人生を送るジュールズ。そんな彼女の部下にシニア・インターンのベンが雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールズだが、いつしか彼の的確な助言に頼るように。彼の“豊かな人生経験”が彼女のどんな難問にもアドバイスを用意し、彼の“シンプルな生き方”はジュールズを変えていくー。そんな時、ジュールズは思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られることに!

 主人公はあらすじにもあるようにジュールズというファッションサイトを運営する女社長。物語は彼女の会社にベンという70歳のインターンが入社するところから始まります。以下青字で考察/感想を。

 

f:id:kenken726:20151109174429j:plain

仕事で成功し、娘にも恵まれ順風満帆に思える生活

25人で始めた小さな企業が約1年半で200人を超える企業に成長。規模の拡大に合わせて、オフィスも大きくなり、社内ではオシャレな社員がオシャレなインテリアの中、iMacに向かい働いています。ジュールズ(アン・ハサウェイ)はそんなオフィスの中を自転車に乗りながらベッキー(クリスティーナ・シェラー)からスケジュールを聞いています。分刻みのスケジュールを毎日こなすジュールズは今の生活に不満こそないものの、時間に追われっぱなし。その苦労の甲斐あっての成功なのですが…。そんなとき、社会貢献の一環でシニア世代の雇用をすることになり、応募者の中から4人を採用します。その中にはもう1人の主人公であるベン(ロバート・デ・ニーロ)がいたのでした。晴れて採用され、ジュールズ直属となったベンは「頼みたいことがあればメールするから」と言われたきり、仕事もなく、何日か過ごします。しかし、そこは人生経験豊富な紳士、依頼される仕事がなくとも、周りの仲間の悩みを聞き、苦手なデスクワークも少しずつ覚え、時には社内の掃除もします。そうしているうちに彼は社内の人気者に。経験から物事の本質を見抜き、シンプルな言葉で伝える。長い実務経験から得た彼の考え方、言葉には重みがあり、皆が彼を支持するのも頷けます。いい意味で古い考え方のベンは何でもネットやメールで済ませてしまう若者に対して「自分の言葉で伝えること」「場面に応じて用途は使い分けること」「ハンカチは女性に貸すために持つ男の嗜みだ」などギャグも交えながら仕事だけでなく、人生で大切なことを皆に伝えていきます。 

 

 

 

f:id:kenken726:20151109211813j:plain

そんなある日、彼女に告げられる突然の宣告

 

しかし、どんどん会社は大きくなり、仕事は増える一方。次第に社員たちがジュールズの働き方、スピードについていけなくなっていきます。そして、その影響は彼女の家庭にも。元々家族との時間よりも仕事を優先していた彼女は夫ともそれとなく溝を感じながら過ごすように。そして遂に会社のNo.2の部下から「外部からCEOを入れてはどうか」という提案を受けます。理由は「会社が、社員が彼女のスピードについていけない」というものでした。「このままではいずれ取り返しのつかないミスが起きてしまう、そうなれば今までの頑張りも無駄になる。」という助言も併せて。それを聞いた彼女は泣き崩れます。ここで彼女が泣いてしまったのは「今までの自分のすべて」を否定されたように感じてしまったからでしょう。勿論、彼女の頑張りがあってこその発展でしたし、今があります。ですが、その裏では成長に着いていけずにミスが起こり始めていたし、オフィスでは常に慌ただしい雰囲気が流れています。会社の成功、事業の成功が人生のすべてを決めるわけではない、それを感じたシーンでした。

 

 

 

f:id:kenken726:20151109221638j:plain

悩みながらもCEO候補との面談を進めていくジュールズ

 会社の未来の為、そして自分の家族の為と割り切って、CEO候補と面談を進めていくジュールズ。しかし、ほとんどの候補者は女社長というだけで無能だと決めつけたり、ネットで服を販売していることにケチをつけたり、そんな人達に会社を任せることに抵抗のあった彼女は当然、次々面談で候補者たちを断っていきます。仕事もプライベートも上手く行かない日々が続く中で、いつものように母親からの電話で他愛のない話をしていると「ジュールズの仕事になど興味がない」とでも言わんばかりの文句を言われてしまいます。そして、そのムカつきをいつものように夫にメールしようとしたところ、誤って母親に送ってしまいます。ジュールズはベンにそのことを話し、なんとか母親がメールを目にするまでに削除して欲しいと依頼します。ベンはインターンとして同時期に入った仲間たちを引き連れ、ジュールズの母親の家に忍び込み、警報機を鳴らしながらもなんとかメールの削除に成功し、事なきを得ます。ここで作中、本人たちも言っているように「オーシャンズ11」そっくりの演出が入ります。挿入歌なども入れつつ。オーシャンズと比べれば任務(目当てのもの)自体は大したことはありませんが、小さな冒険というか、ベンがインターンとして新たな世界に飛び込んだこそ訪れた非日常であり、それは彼にとってオーシャンズがした盗みにも匹敵するスリルと興奮に満ちたものだったのでしょう。本人も「一気に血圧が上がったよ」と言っていましたし。笑

 

 

 

f:id:kenken726:20151109215418j:plain

そして遂に将来のCEO候補に巡りあう瞬間が

幾人との面談を終え、「やはりこの会社は自分が…」と思い始めていた頃、サンフランシスコの大企業からオファーが。願ってもいないような相手でしたが、そこは経営者、「まずは会ってみてから」とサンフランシスコに直接向かうことに。そんな頃、ベンはジュールズの娘ページの送迎中に偶然、ジュールズの夫マットの浮気現場に遭遇します。ジュールズに言い出せないまま、サンフランシスコに同行するベンは、CEO候補との面談前日に、ホテルの部屋で彼女から夫マットの浮気に関して知っていること、今回のCEO採用は夫婦関係修復の為でもあること、を打ち明けられます。「離婚してしまえば私は誰とも同じ墓に入ることができない」と泣き出すジュールズ。そんな彼女に「自分と亡き妻の墓に友人として一緒に入ればいい、君なら大歓迎だよ」と慰めるベン。翌日、候補者との面談を終えた彼女は、すぐさまCEOとして自分の会社に来て欲しいという旨を伝えます。NYの自宅に戻り、夫マットに外部からCEOを迎え入れること、そして、これからはもっと家族としての時間を、夫婦としての時間を大切にしていきたい、とジュールズは伝えます。その言葉に違和感を覚えたマットはジュールズが自分の浮気について知っていることを感づきます。多くのCEO候補者と面談をしながら口では「誰にもCEOを譲りたくない」と言いながら、ジュールズの本心は「会社のため、家族のため、夫婦のためにCEOを外部から受け入れるべきなのかもしれない」と少しずつ傾いていたのでしょう。そんな人生を左右するような想いでさえも、打ち明けられる相手がいない自分には「一緒に墓に入ってくれる人もいない」と悲観的になってしまうのもわかります。そこで優しい言葉をかけるベン。インターンとして彼の人柄を見てきた彼女にはその言葉が心から自分の事を考えてくれているものだとわかったはず。そんな相手だからこそ、夫の浮気に関しても悩みに関しても打ち明けることができたのだと思います。

伏線の少ない本作ですが、ここでの「同じ墓に〜」のくだりはラストシーンにも活きてきますので要チェックです。

 

 

 

f:id:kenken726:20151111190805j:plain

 Experience never gets old(経験は決して歳をとらない)

CEOを外部から迎えることが決まり、社内はお祝いムード。でもジュールズに笑みはありません。それは今回の決定に関して自分で決めたことではありますが、腑に落ちないような感覚があったから。オフィスを飛び出し向かったのは休暇中のベンの自宅。ジュールズの突然の訪問に驚きながらもベンは改めて「働き方も生き方も尊敬できる。長く生きていても君のように何かを創り、残していくことはできることじゃない。君は本当に素晴らしい人だよ。だからこそ、夫の浮気ごときで自分の夢を諦めてほしくない。それでもひとりぼっちになったら同じ墓に入ればいいよ。と言って欲しかったんだろ?」とジュールズに伝えます。気持が固まったジュールズは、サンフランシスコのCEO候補に断りの連絡入れようとしていたところにマットが現れます。そして、浮気相手との関係は既に終わっていること、今まで抱えていた夫婦生活への不安、を伝えたうえで、「夢をあきらめないで欲しい」と本心を伝えました。その告白に対して「これからも夢を追い続けるわ。」とこたえ、家庭も夢も諦めないことを決めたのでした。その報告をするためにジュールズはベンを探し、オフィスを出ますが、そこには自宅近くの公園で太極拳に興じるベンが。嬉しい報告を早くしたいジュールズをなだめながら、共に太極拳興じるよう促すのでした。まずひとつ前の小見出しで触れた伏線に関して。どこか腑に落ちないように感じていたジュールズがベンを訪ねたのは、「ひとりぼっちになっても私がいる」という言葉を改めてベンの口から聞くため。これは、サンフランシスコのシーンでジュールズがベンに言われた「夫と離婚して、ひとりになったとしても友人として同じ墓に入ればいい」という言葉が、彼女の中でどれほど欲しかった言葉なのか、有り難かった言葉なのかを意味しています。つまり、その言葉を聞けたことで彼女は再び夢を追いかけることを決めることができたのでしょう。このシーンの後に夫マットがCEO迎え入れ決定を制止するために現れますが、一見「もう断ることは決まってるんだから要らないシーンでは?」と感じました。ですが、よくよく考えてみるとジュールズはベンの言葉から「夢(仕事/会社/経営者)を諦めない決断」をしたあとで、マットの言葉を「受け入れた」という意味なのかと。結局マットが犯した罪は消えるものではありませんが、娘の存在もあり、何より、夫を許そうとしている自分を客観的に見て、夫への気持を再確認したシーンとも言えます。最終的に仕事も家庭も諦めない選択をしたジュールズですが、その選択はベンの言葉によるものであり、マットの謝罪によるものでもあると言えるでしょう。

 

 

 

f:id:kenken726:20151112215648j:plain

まとめ

ラストシーンに太極拳を選んだこと

ベンがジュールズからの報告を一旦受けずに落ち着かせたこと

纏めるようなナレーションは入れずにエンドロールへそのままいく演出

この映画が大それた物語ではなく、誰にでも起こりうる日常を切り取ったものだということを伝えたかったのかな、と思いました。全体通してみれば会社としての体制も変わっていないし、夫婦の関係も形の上では変わっていない。傍から見れば、何でもない普通の生活の裏には、こんなドラマや奇跡があること、それを維持することの難しさも同時に感じました。

 

全編通して見ると「歳の重ね方」に関して考えるシーンが多くあったように思います。特筆すべきはやはりベン。彼は70歳ですが、その年月を無駄にしていない。仕事にも打ち込み、家族を大切にし、現在も新しい何かを求めてインターンという形で世の中と接点を持とうとしています。そんな彼の言葉や振る舞いには、必然とも言える重みや渋さがあり、周りの人々に良い影響を与えます。それは会社を経営している人にも同じ。「Experience never gets old(経験は決して歳をとらない)」という言葉にもあるように人は歳をとりますが、経験は誰かに伝えていくことでその人達の中に生き続けます。そんな歳の重ね方を自分ができているかどうかは、それこそ60、70歳にならないとわからないかもしれませんが、この映画を通してそんな生き方、歳の重ね方をしていきたいと感じました。

 

「誰しもが」と言えば語弊があるかもしれませんが、誰にも起こりうる日常をこんな形で切り取ることで、見る人に「毎日がいかに特別なものであるか」を改めて考えさせてくれる作品だと思います。そして「良いことも悪いこともすべて自分の人生」これもこの作品から強く感じました。どちらも良いことがあるから悪いこともあるわけですし、悪いことがあるから良いことに幸せを感じることができる。そんな当たり前のことを当たり前に感じながら生きていくこと、歳を重ねていくことこそが「幸せ」なのかも。

 

妬みかもしれないし、認めたくないかもしれない。

それでも、夢に向かって努力している人はいつだって輝いているし、魅力的。

そんな人になれたら。

 

 

 

 

 

 

 

kenken726は…

(親にも友人にも子供にも見せたい1本。)

にほんブログ村 ブログブログへ
にほんブログ村

広告を非表示にする