【ネタバレ有り】グレイテスト・ショーマン あらすじ/感想/レビュー

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雑感


なにはともあれ、圧倒的音楽。冒頭から仰け反る程の迫力に圧感されること間違い無しです。私はドルビーアトモスで見ましたが、IMAXでもいいかもしれません。いずれにしても、良い音響で楽しんで貰いたい一本でした。

以下、設定やネタバレなど、多々含んでいると思いますので、これからご覧になる方は見ないことをおすすめしておきます。
あらすじは、基本的に公式パンフから抜粋しています。
なお、青字は簡単な解説や、感じたこと/思ったこと。

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予告


映画『グレイテスト・ショーマン』 Imagination Trailer

 改めて予告見ても、見に行きたくなる…。

 

 

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サーカス屋として走り出すまで


貧しい仕立て屋の息子として生まれた少年、P.T.バーナムは、裕福な家の娘チャリティに恋をする。幼いながらも惹かれ合う二人だが、身分の違いから結ばれることは叶わない。その後、親をなくしたバーナム(ヒュー・ジャックマン)は都会に出て鉄道会社の仕事に就き、改めてチャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)に結婚を申込んだのだった。
数年後、バーナム夫妻は二人の娘に恵まれ、貧しいながらも心は満たされた幸せな日々を送っていた。が、ある日、勤める会社が倒産し、仕事を失ってしまう。これを機に、家族を養っていく為に、幼い頃からの夢を叶える為に、ショービジネスを始めるべく、多額の借金をして、博物館を買い取るのだった。
…バーナムは元々周囲から”空想家”と言わしめる程、想像力の豊かな人物でした。別の仕事をしているときにもその頭には常に様々なアイデアが浮かんでいた。しかし、それらを形にするだけの資金も場所も当時のバーナムにはありませんでした。元々裕福な暮らしではなかった一家ですが、持ち前の(?)想像力を使って、ある意味銀行を騙す形ではありましたが、バーナムはショーマンとしての第一歩を踏み出します。

 

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苦難を乗り越え、成功を収めるまで

宣伝に奔走する一家だが、蝋人形や動物の剥製をおいてあるだけの博物館は珍しいものではなかった。バーナムは悩んだ末、娘のアイデアをヒントに「ユニークな人々(オーディティーズ)」を探すことに。低身長の”親指トム将軍”や、髭の生えた女性歌手レティ(キアラ・セトル)のほか、空中ブランコが特技のアン(ゼンデイヤ)とW.D.(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)のウィーラー兄弟などパフォーマーたちの出演するショーを始める。舞台批評家からは酷評されるものの、一躍話題となり客入りは上々、劇場は軌道に乗る。
…ここでもバーナムは想像力と自信で突き進んでいきます。今も残る”特別な目で見られる人たち”を敢えて集め、ショーとすることで、彼らのネガティブな感情を輝きへと昇華させていきます。奴隷制度の残る19世紀が舞台の為、差別が云々という話ではなく、純粋にバーナムの原動力は、自らの夢の実現とお金を稼ぐことでしたが、その行動力は目を見張るものがあり、暗闇の中に隠れていた彼ら(オーディテーズ)を陽の光の中へ連れ出したのでした。また、少年時代に盗みを働き、捕まってしまったバーナムに林檎を恵んでくれた浮浪者もまた、見た目が特徴的な人物。そのシーンを入れていたのは、ここに繋がる伏線だったのかもしれません。

 

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パートナー、フィリップ

ニューヨークの社交界にアピールし、自らもその仲間入りを果たしたいバーナムは、上流階級の出で舞台劇のプロデューサーとして鳴らしているフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)を説き伏せ、興行のパートナーとして一座に引き入れることに成功。劇場を訪れたフィリップは、ブランコで空中を舞うアンを一目見て恋に落ちるが、二人の間には身分や人種の違いという壁が立ちはだかる。
…ニューヨークである程度の成功を収めたバーナムは次なる目標として、社交界への進出を掲げました。社交界といえば、一般的に上流階級の人々が交流する社会のことであり、バーナムがずっと憧れ続けていた場所であり、最も忌み嫌っている場所でもありました。その場所への進出は、バーナムがショーマンとしての成功を皆に認めさせるには十分なものであり、ずっと結婚に反対されていたチャリティの両親への見せしめとしての意味もあったのかもしれません。また、フィリップを説き伏せるシーンでは、ヒューもザックもバーでキレキレのキレキレに歌って踊ります。あとお酒もバンバン飲みます。笑 ミュージカル映画の醍醐味ですが、歌詞がそのまま駆け引きになっていて、同じ旋律に載せながら異なる意見をぶつけるシーンは見ていて爽快。それにダンスとお酒だなんて。見ごたえのあるシーンのひとつでした。

 

 

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”本物”との出会い


The Greatest Showman - Never Enough [Official Lyric Video]

フィリップのコネで、パフォーマーたちと共にイギリスのヴィクトリア女王に謁見したバーナムは、そこでスウェーデンの歌姫、ジェニー・リンドと出会う。彼女の初のアメリカ公演をバーナムが執り行うことになり、ニューヨークでのコンサートは大成功を収める。
…ジェニーはこのシーンで”NEVER ENOUGH”という曲を歌い上げますが、本当に圧倒的な歌唱力。実際は、ローレン・オルレッドという方が歌っていますが、ジェニー役のレベッカ・ファーガソンも1.5ヶ月のヴォーカル・トレーニングを積んだ上で同シーンの撮影に臨んだそう。このシーンで「これまで人を”偽物”で”騙す”ことをしてきた」バーナムにとって、初めて出会った”本物”だった彼女の歌声に魅了され、恍惚の表情を浮かべますが、ヒューの表情は本当にそのもの。恐らく撮影の中で何度も聞いていたであろう曲を聴いての表情とは思えないものでした。ジェニーを心から尊敬し、賞賛するようでもあり、宝物を見つけた少年のようでもあり、ヒューの演技に、こちらまで笑顔になるようなシーンでした。

 

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少しずつ離れる心と挫折の足音

ようやく社交界からも批評家からも一目置かれ、夢の豪邸も構えたバーナム。しかし、成功に取り憑かれたバーナムと心の充足を求める妻チャリティはすれ違うようになりに、見捨てられたと感じたパフォーマーたちの心もバーナムから離れていく。そんな中、バーナムは自分に恋心を抱くジェニーとアメリカ国内を回るツアーに出てしまう。順調に公演を進めるジェニーとバーナムだが、公演も折り返しというときに、ジェニーからの好意を拒絶してしまったことで、二人の間に亀裂が。元々公演出発前に多額の借金をしてスタートしていたこともあり、ジェニーの説得を試みるバーナムだったが、結局、公演を残して去ってしまうジェニー。そのことを知らずニューヨークに帰ってきたバーナム。家族との再会を喜ぶのも束の間、バーナムの目に飛び込んできたのは、街のゴロツキとパフォーマーの衝突で火が放たれてしまったバーナムの劇場だった。
…ここまで手段はともかく、成功を続けてきたバーナムに災難が降りかかります。家族を顧みることなく、サーカスのこともフィリップに丸投げ、その上で、更なる成功に目が眩み、アメリカ公演に出かけたバチがあたった、と言うには大きすぎる様な気もしますが、盛者必衰の理というもの。アメリカ公演の借金に加え、劇場も燃えてしまったバーナムに残ったのは、自ら集め育てたサーカスのメンバーとショーマンとしての夢だけでした。妻チャリティと娘二人とは、改めてお互いを信頼し合おうと約束し、ショーの再建にあたり、毎週堅実に貯金していたフィリップと改めてパートナーとして契約を結びます。波止場へと場所を変え、建物ではなく巨大なテントでの再スタートを図るのでした。これが現代のサーカスの形の走りであることは間違いないでしょう。そして少年時代に夢見ていた輝かしい喝采の中心にはバーナムが満面の笑みを受かべ、立っています。ここでラストではなく、そのスポットライトの下を自分ではなく、フィリップに譲り、娘のバレエ会場に向かいます。実際のバーナムがどのような行動をとったのかは定かではありませんが、自らの夢、そして家族の大切さを感じるシーン。そして物語は結びを迎えます。

 

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最後に

勿論、ストーリーや演出など粗を探そうと思えば、いくらでも出てくるような作品であることは間違いありません。でも夢を追うことの難しさ、楽しさ、人の繋がり、愛、全てが圧倒的な曲と画面いっぱいに広がるキレのあるダンスによって一気に駆け抜けるような一本。ある意味「もういいや、楽しもう」と思わせてくれる、そんな作品。

 

最も崇高な芸術とは、人を幸せにすることだ。

-P.T.バーナム

 

 

 

kenken726は…

(これだからミュージカル映画はやめられない。)

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