東京喰種:re 2巻レビュー【奪われたくなければ奪うしかない】

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前巻までのあらすじ

力をつけている喰種集団”に立ち向かうため、有馬貴将を超える捜査官を作るべく実践された「クインクス計画」。喰種の能力を駆使して戦う、「まともな人間」ではない彼らを、[CCG]局内では穿った見方をする者も少なくない。その指導者である佐々木琲世は、様々な事情を抱えて集まった4人の問題児たちと共に、喰種「ナッツクラッカー」の捜査へ。「半喰種」として生き、自身の記憶もないハイセは、ふと立ち寄った喫茶店で自身の過去に関わる、ある”香り”と出会いー!?   ー東京喰種:re2巻より

※以下ネタバレ含みます。

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あらすじにある通り、A級レートの「ナッツクラッカー”(以下NC)」の捜査を始める琲世率いるクインクス(以下Qs)の面々。NCは既に面割れ済みの為、捉えることは容易い状況ながら、泳がせることで更なる巨悪(SS級レート:ビッグマダム)を明るみに出すことを狙っていたわけですが、その最中、NCが出没するとされるクラブで六月捜査官が、図らずも?NCから声を掛けられ、数日後に開催されるバイトと称した”人身売買オークション”に参加することに…。

といった具合ですが、以下気になった点を幾つか。

 

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1.ドナート・ポルポラが言う”琲世の記憶の扉を開く鍵のひとつとなりうる捜査官”とは

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シルエットのみが公開されましたが、左手に見える棒状のものは間違いなくクインケでしょう。とするならば、前作の最終決戦で消え、消息不明とされていた亜門捜査官である可能性が高いと推測します。彼のクインケもまたドウジマという名の棍棒状でした。最終決戦でアレだけのダメージを互いに負いながら戦った亜門に会うことで記憶が呼び覚まされる可能性は確かにあります。

 

 

2.琲世の記憶

 

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琲世が金木として生きていた頃の記憶を取り戻せば、両方の人格を保持したままではいられないはず。事実、彼自身も笑顔ながら「死んじゃうんじゃないかなあ」と呟いてい

ます。過去にジェイソン戦で俗に言う”白カネキ”へと覚醒を果たした際には、自身の体内に移植された喰種リゼと意識下で会話、そして喰らうことで喰種としての力を得ました。

元々多重人格者でもない限り、1つの体に複数の人格、あるいは意識が存在することはよほどのことなのでしょう。そしてそれを常にぼんやりと感じている。

 

3.人と喰種

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前作からの共通のテーマである「人と喰種の共存」本作でもそのテーマはブレません。Qsのメンバーとの生活、彼らの命そのものを失いたくない、と話す琲世にアキラはこう諭します。ここで使われている「奪われたくなければ 奪うしかない」という言葉、前作で金木がしきりに言っていた「何もできないのはもう嫌なんだ」にも似た悲しい言葉ですね。

 

 

4.オウル=瀧澤

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オウル=owl とするならば、梟のこと。つまりは隻眼の梟だったエトあるいは芳村のことがまず浮かびます。前作の梟討伐作戦で確実に致死レベルの傷を負いながら、今回登場したことから十中八九、赫包を移植され、喰種化しているのでしょう。「腹減ってんだ」という言葉から既に人肉を数多く平らげていることも推測されます。オークション会場に投下され、琲世たちと対峙することになるのか否か、気になるところです。

 

総評

まだまだ今作から入った読者向けのキャラ紹介が続いている印象ですが、その中でも

  • 琲世の葛藤
  • 六月とトルソーの結末
  • オークション掃討作戦
  • オウル=滝澤政道

といった次巻に繋がるトピックを散りばめた第2巻。

 

 

 

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