【スカーレット・ヨハンソン主演】脳の覚醒とその能力 映画『LUCY』 感想・考察

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©2014 Universal Pictures

 

どうも、最近は洋画好きなkenken726(@ken_ken726)です。

今回はAmazonプライムビデオで鑑賞したスカーレット・ヨハンソン主演の「LUCY」について感想や考察を書いていきたいと思います。

 

LUCY/ルーシー (字幕版)

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kenken726:ネタバレあるのでご注意ください。(正直ネタバレされても楽しめるタイプの映画ですが。)

 

 

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1.ストーリーは

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©2014 Universal Pictures

ごく普通の女性ルーシーは、訪れた台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれ、下腹部にCPH4という新種の麻薬が入った袋を埋め込まれてしまう。この麻薬は、通常10%までしか活用できない人間の脳の潜在能力を極限まで高めることができる恐ろしいものだった。運び屋として体内の麻薬と共に移動するよう命じられたルーシーだったが、麻薬を狙う別のマフィアに捕まってしまう。ルーシーは激しい拷問を受けるが、その拍子に体内の袋が破れ、彼女の脳は麻薬の力で覚醒し、超人的な力を発揮してその場から脱出する。

ルーシーの脳はますます覚醒し驚異的な力を発揮し始めていくのだが…

引用元:Wikipedia

 こんなところ。よくある設定ではありますが、主演スカヨハの地力で見る価値のあるレベルまで昇華しています。興行面での成功も一応は収めている様子。(制作費約4千万ドルに対して、興収4.6億ドル)

 

2.CPH4とは

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©2014 Universal Pictures

作中でも簡単に説明はされていましたが、実在しない合成麻薬という設定です。さらに詳しい設定として、妊婦が微量に生成するホルモンでもあり、そのホルモンをきっかけに胎児が四肢を形作り始めるというもの。実際にありそうな話ですが、ここはきっちりフィクション。人間が体を形成するきっかけになるようなホルモンを人工的に合成できたら…という筋は通っているように思いました。

 

3.結末は(ネタバレあり)

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©2014 Universal Pictures

最終的に脳が100%覚醒した後に、人間としての肉体の存在は消え、電波の中、大気の中、回線の中などあらゆる場所にアクセスできるようになり、あらゆる場所に同時に存在する存在へと変貌を遂げます。どこにでも存在しているし、どこにも存在していない。(禅問答で書いていてよくわからんな)もっとも、そう受け取るしかない結末の描き方なので、ここは実際に鑑賞してみて欲しいところではあります。

同じような題材を扱っている作品として、ジョニー・デップ主演のトランセンデンスがあげられるかと思いますが、こちらに関しては、そもそも、自分の意識をネット上にアップロードすることで、愛する人と生涯添い遂げようとするところから話が始まり、最終的にきっちりと収めてくれる(ネットからの遮断という事実上の死)ので、少しテイストは違うかと。ただ、人間としての人生、生命の行き着く先、という点では似た描かれ方も多々あるので、興味の有る方はぜひ。いずれの作品も、目的を達するためには手段を選ばない冷徹さのような部分があり、ここも似たポイントかも。ちなみに過去鑑賞した際の感想や考察はこちら。

 

kenken726.hatenablog.com

 

 

トランセンデンス(字幕版)
 

 

 

4.見どころ、間延びどころは

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©2014 Universal Pictures

まずはスカヨハのアクションと超能力(笑)でしょうか。脳の覚醒が20%を超えたあたりから身のこなしが人間の域を超え始め、新陳代謝のスピードや痛みなどの感覚もコントロールできるようになります。そして30、40%と覚醒率が上昇するにつれて、テレビや電話、コンピューターを操れるようになっていきますが、こうした一連のシーンは私の好きなSFのジャンルでは既に使い古されたものですし、実際にスカヨハが行っているように見える素晴らしい映像でしたが、それでも間延び感は否めませんでした。ちなみに気になった点として、主人公ルーシーが脳の覚醒とそれによる自身の変化をあまりにもあっさり受け入れ過ぎでは?という感覚があります。描き方から考えるに、人間としての考えや感覚を覚醒の中で失っていったと思われますが、それにしてもあっさり受け入れすぎ。一番最初のシーンで友人の代わりにドラッグの輸送を押し付けられたときに泣き喚いていた女性と同じ人間とは正直思えない。笑 唯一、腹部からドラッグの袋を取り出すタイミングで母親へ電話するシーンがあり、そこでは涙を流していますが、映画が始まって15分くらいですし、そのあとからいきなり「生命の目的」的な方向へ突っ走るので、ちょっと浮世離れしすぎかな、とも感じました。

また全体としてのストーリーの着地点と言いますか、目的地と言いますか、がふらふらしていたような印象もあります。序盤は怪しいドラッグの密輸に加担させられる女性が能力の覚醒を経て復讐する流れがありましたが、その復讐もさくっと終わります。そしてそのあとは、自分自身の見ているもの、感じているものを人類のために残そう、伝えようとする方向にシフトしていきます。これもこの手の作品ではよくあるパターン。なにより、脳の覚醒が止まらない→だから時間がない→自分の状況を理解してくれる人を探す→その人にすべてを託す、という流れもかなり強引ですし、その託される相手に選ばれた大学教授のモーガン・フリーマンもそのためだけにキャスティングされた感が強く、勿体なさもありました。また、託された情報(USBメモリー的な)に関してもこれからどうされるのか匂わすこともなく、続編を作るような雰囲気もないため、宙ぶらりんな印象。公開前のプロモーションとスカヨハパワーでなんとか成功に漕ぎ着けたのでは?とも思いました。(ほとんど見どころ書いてないな…)

 

5.まとめ

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©2014 Universal Pictures


 

今回は2019.9現在Amazonプライムビデオで鑑賞できるスカーレット・ヨハンソン主演「LUCY」について書いてみました。

途中、見どころと間延びどころについて書きましたが、あまり深く見ずとも話の流れは掴めますし、シンプルな作品ですので、ながら見でも楽しめると思います。

 

LUCY/ルーシー (字幕版)

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kenken726:個人的には人間としての部分が失われていく、とかの葛藤なんかがあってもよかったかと。