時代の逆を行く「下町ロケット」がなぜ世間に受けているのかについて持論を展開してみる。

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先日の放送を見て

思ったことがあるので少し。今期のドラマは5→9時、コウノドリ、無痛、サイレーン、下町ロケットとあれこれ見てますが、たまたまこんなデータを目にしたので。

tv-watcher.jp

コウノドリがトップなのは綾野剛とか星野源吉田羊といったキャスト人気に秀逸な原作がマッチしての結果だと思うけど、注目したいのは僅差で2位の下町ロケット

 

というのも

下町ロケットは日曜劇場らしい「熱い男の物語」なんですよ、手前味噌ですが。5話までのロケット編もそうでしたが、基本的に主人公の会社は倒産寸前の危機的状況から物語は始まります。これは別に珍しいことではないですが、そこから「ものづくりの情熱」を中心に戦う男たちが描かれていきます。

 

で、今回言いたいのはまさにこの「熱い男の物語」について。

 

ほらあれじゃないですか、今の世の中、仕事に夢とか生きがいとか持ってる人ってどれだけいるのかなって話じゃないですか。いやいや毎朝起きて、会社行っての繰り返しで。今日行ったら明日休みだからとかよく聞くじゃないですか、あれです。

 

そんな時代にこの「熱い男の物語」がウケてる(満足度っていう数字として)ってのはおもしろい。だって世間の逆を行ってるわけじゃないですか、それでウケてるってことはどっちかだと思うんですよ。純粋にドラマとしての完成度が高くて幅広い世代にウケてるのか、日曜9時の枠を「熱い」時代のお父さん達がみてるか。個人として前者なことを願うのは勿論ですけど、実際問題、お父さん達を取り込めたとしても限界があると思う。では何故ウケてるのか。資金繰りとか企業同士の騙し合いとか、難しい要素が頻発しながらも軸がブレずに「熱い男の物語」を続けているからだと思う。登場人物達が自分の本当にやりたいことに向かって、ひたむきに努力を続け、結果に結びつく流れも割と頻繁にあって、それもいいところ。会社が舞台の場合、会社そのものをメインの題材とはしつつも、そこで働く一人ひとりにもライトを当てる的な。これもいい。あとは素人目にも、役者が皆、真摯に、役に、物語に、演技に向き合っているように見えるのもポイントかと。辛いシーンでは本当に辛そうに見えるし、喜ぶシーンでは本当に喜んでるように見えるし。それは演じる者として当然のことかもしれないけど、どのドラマでもそうとは残念ながら言えないのもまた事実。そういうストーリーといいますか、脚本を用意した上で、それをこなせる役者を揃えている、揃えられるのが日曜劇場なのかな、と。前々からこの枠のファンではあったけど、当たり外れ、好き嫌いがあるのはまあ置いておいて、今回はかなり当たりですよ。あくまで個人的にですけど。

 

見てからちょっと日がたってしまったのでなんか薄れてる…。

またなにか思い出したら書き足します…。 

下町ロケット

下町ロケット

 
下町ロケット2 ガウディ計画

下町ロケット2 ガウディ計画

 

 

 

kenken726は…

(映画もだけどドラマも好き。安田さん最高ですよ。年々増す魅力。牛乳リバースしていた頃から知ってるから感慨深い気持にもなります。)

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