最強のふたり 感想 

今週のお題「ふつうに良かった映画」f:id:kenken726:20150213191204j:plain


映画『最強のふたり』公式サイト

 

見ました。率直な感想としては

普通に良い映画

って感じですね。普通に。

 

確かに、登場するふたりの心が次第に歩み寄ってゆく姿は見ていて心地いいですし、微笑ましい。でも敢えて言うならそれだけなのかなと。

 

個人的に見終わった後にあれこれ考えさせるような作品が好きなこともあってか、良くも悪くもいい映画だったなーしか残らない作品でした。

 

ところで原題のIntouchablesはフランス語なんですが

toucher=触れる、コンタクトする(英語のtouch)

が基になっていて「触れ合うことのなかった人たち」と意訳できるかなと。

 

通常であれば決して交わることのないふたりが出会ったことでお互いに様々な刺激、影響を受けて、変わっていきます。

 

フィリップ(車椅子に座っている男性)はタバコを吸うようになったり、ピアスを開けたり。ドリス(車椅子を押している男性)と触れ合うことで堅い考えが少し崩れたようでした。娘のエリザと向き合い、それまで避けていた親としての役目を果たそうとする姿にも変化を感じました。また、半年以上文通のみで連絡を取っていたエレノアと電話で連絡を取るようになったシーンも彼の障害に対する劣等感の変化を象徴していたのかもしれません。

 

対してドリスはフィリップの介護を通して人を思いやる心を得たように思います。他人への注意も力ではなく、丁寧な言葉遣いでするようになります。以前は悪友とつるむ弟を突き放すだけでしたが、しっかりと向き合い更生させようとする姿やラストシーンのサプライズにも彼の変化を感じることができます。後日談から見ても彼がフィリップの介護を通して得たものは人生を変えたと言えましょう。

 

とても後味のいい映画であったことだけは保証しますので、興味のある方はぜひ。

うーん。

p.s.嫌いな映画じゃないですよ。