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借りぐらしのアリエッティ 考察

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こんばんは。

けんけんです。(@takotako726

 

今日は金曜ロードショーでやっていた借りぐらしのアリエッティ考察でも。

実は初めて観たのでもろもろの説明から入ります。ちなみに見ていない人にはネタバレになりえますのであしからず。

 

監督 米林宏昌
脚本 宮崎駿
丹羽圭子
製作 星野康二
出演者 志田未来
神木隆之介
大竹しのぶ
竹下景子
藤原竜也
三浦友和
樹木希林

あらすじ

14歳の小人の少女・アリエッティは両親と3人、人間に見られてはいけないという掟の下、郊外にある古い屋敷の床下で人間の生活品を「借り」ながら密かに慎ましく暮らしていた。

彼女が初めての「借り」を夜に控えたある日、人間の少年・翔が療養のため静かなこの屋敷へやってきた。その夜の借りで翔に見つかり、戦利品の角砂糖も逃げる時にうっかり取り落としてしまう。一度翔の出方をみることにした父と彼女だったが、翔は小人との接触を試みるようになる。

これに対しアリエッティは独断で動き網戸越しに気取られてしまうが、家族の安全のため、自分達小人と関わらないよう頼む。そこへイタズラ者のカラスが乱入して、この騒動で家政婦のハル婆は翔を怪しむようになる。その夜、翔は部屋の寝室にあるドールハウスは翔の曽祖父がこの屋敷に住んでいる小人達への贈り物として造らせた物だと知る。

一方引越し先を探しに行っていた父ポッドはスピラーの助けにより無事帰り、スピラーから引越し先のアテやアリエッティ達以外にも小人達が無事でいるとの報せを得る。父ポッドは、生き延びるために家人に見つかったこの家から去る決意を語る。その時彼女らの家は揺れ、歪み、見慣れたキッチンは剥がれ、換わりにドールハウスのキッチンが降って来た。全て翔の善意によるものだったが結果引越しは確定的となってしまう。

別れを告げるため、庭で休む翔の前に隠れることなく現れたアリエッティ。そんな彼女に憎まれ口を叩いてしまう翔だったが、守りたかったがための自分の行いが結果として彼女の住処を壊してしまったことを詫びる。さらに自分は心臓の病で手術を受けるのだが、きっと死ぬのだろうと彼女に告げる。その時、翔の動向を窺っていたハル婆はついに小人の住処を発見し、アリエッティの母ホミリーを誘拐してしまう。部屋に戻った翔はハル婆によって知らぬ間に閉じ込められてしまうが、そこにアリエッティが現れる。(wikipediaより)

 

感想

この作品は賛否が別れることが多いようですが個人的には面白い作品でした。言葉的には興味深いが適切かも。理由としては次の3つ。

1.アリエッティがかわいい

小人であることは映像ではわからないし普通に可愛い。ロリコンじゃないよ。 

2.アイテム、道具のクオリティが高い

ジブリ作品なので当然なのかもしれませんがとにかく出てくる小物(アリエッティたちからすれば普通の大きさですが)がすごく綺麗。人間から見れば小さいものを小人に持たせたり、見せることで視聴者の意識も自然と小物に向きます。普段何気なく身の回りにあるものを見直すような感覚でした。

3.微妙に謎がある

作品の中にいくつか謎があります。このあと考察してみますがこういう謎が残るような作品は好きです。前にも言いましたが見終わった後考えるような。

 

考察

ここでは疑問に感じた点をあげた上で思ったことを書いていきたいと思います。

  • 翔は結局どうなの?

いきなり核心。想像はお任せしますが私個人としては作品で描かれた日々の後、亡くなってしまったのではないかと思います。生きてる派の人はすみません…。理由はたくさんあります。

 

・手術は明後日明後日といいながらエンディングで結果、又は元気そうな姿がない

・物語終盤で翔さん走りまくり

・最後の最後で「君は僕の心臓の一部だ」と不可解なことを口走る

 

などなど。ジブリは子供も見れる大衆向けの作品を作る割に難しい背景や細かい設定があるんですよね。トトロの話も有名ですし→都市伝説

 

  • 1枚目はわかるけど2枚目の手紙には何が書いてあったの?

これも実はみなさんが気になっているポイントではないでしょうか。私もとても気になりました。手紙の内容を考える上で必要な情報としては「紙が小さく文字数は限られている」「難しい字は書けない(漢字など)」が挙げられます。この情報と1枚目の「わすれもの」から考えると2枚目の手紙には「あいたい」「はなしたい」「まってる」「きて」あたりが書かれていたのではと予想します。(「きて」はちょっと微妙)なかでも受け身ではなく能動的な「あいたい」が個人的にはおすすめ。(なにが)翔さんはアリエッティに会いたかったんですね。

 

  • んじゃなんで会いたいわけ?ほぼ初対面しょ?

そうなんですよね。ほぼ初対面なのにも関わらず「絶滅」だの「滅びる」だの「一人になる」だのネガティブな発言が多いんです。目の前に小人が現れたら捕まえないにしても、いろいろ質問したくなる(少なくとも僕はなります)はず。なのに翔さんはうだうだマイナスなことを話すんです。もちろんイケボでね。

で、それが会いたい理由にどう繋がるか。これは翔さんの置かれている状況を見ていけばわかる気がします。

 

・翔さんの両親は共に忙しく翔さんの面倒を見ていない

・成功率の低い手術をするほどひどい心臓病を患っている

・そのため小さい頃は何もできなかった

 

つまり、小さい頃からほとんどなにもできず、両親に干渉されることもなく、仲間も友達もいない。翔さんはそんな存在だったんです。しかし、アリエッティと出会い、彼女たちが存在することを知った。(彼女たちについては既に母親から聞いていた、仲間が少なく孤独であることも)自分と境遇の似たアリエッティを何らかの形で助けたい、そして助けることで自身の存在意義を見つけたい、根底にはこんな思いがあったんだと考えます。あくまで予想ですが。

 

  • 小人と人間界という描写

これは言うまでもなく「小人=人間」「人間界=地球」というメタファーです。つまり人間界は地球を表し、その地球から少しずつ必要なものを借り(狩り)、生活している小人こそが私達人間を表しているのです。このような地球と人間を対比させるメタファーを秘めたジブリ作品で代表的なのはナウシカですよね。→ナウシカ メタファー

 

まとめ

書いていて思いました。この作品はやはり評価が別れる。エンディングをぼかしたことで視聴者はアリエッティたちの幸せな暮らしを想像することもできるし、翔さんの手術が成功して今までやりたかったことを思いっきりやってる未来も想像できる。そしていつかアリエッティたちがあの屋敷に戻り、唯一の心許せる存在として共に翔さんと暮らす未来も。音楽も小物の描写も物語の背景もすごくいいのにどこかしっくりこない漢字を残してるのはある意味すごいのでは、と思います。やっぱ興味深い。